特別展「タカハシホタテと仲間たち」(2006.5.3~)

沼田町の化石の目玉は、なんといってもタカハシホタテですが、それだけではちょっと企画展にはなりづらいですね。もともと私の化石との本格的な出会いはタカハシホタテだと言っても良いのですが、この機会に各地のタカハシホタテや、それだけではなくてホタテの仲間の化石を集めようと思い立ったのがこのときでした。以来ライフワークとなっています。

そしてこの年の5月3日から特別展「タカハシホタテと仲間たち」が始まったわけです。その時のポスターがこれ
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もちろん展示会のポスターなどは全部自分で作っていました。私のやり方はちょっと変わっていて、教員時代からずっと一太郎を使っていたのでポスターも一太郎で作っていました。今ならAdobe Illustratorでしょうね。

展示の様子です
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沼田町化石体験館に行かれたことのある方はちょっと違うなと思うでしょうが、これは現在レプリカ工房として研究と作業のみを行っている施設の2階にかつてあった展示室です。今は倉庫になっています。

この画の真ん中に鎮座している大きなホタテはトウキョウホタテ Mizuhopecten tokyoensis (Tokunaga)です。これは千葉県の木更津に行って自分で採ってきたものです。このときは産総研の中島礼さんに案内していただきました。中島さんは学生時代から沼田のタカハシホタテを研究されている方です。
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さて、化石放浪記のブログで自分の館の特別展を記事にするのもおかしいのですが、この展示のために各地を回って化石を採取してきたのです。ところがやっぱりその時の画像がほとんど残っていません。とても残念です。なので、せめてどこに行ったかだけでも記録しておきます。

ポスターを見てわかるように多くの化石を仙台市科学館と戸隠地質化石博物館からお借りしています。どちらも実際に訪問して化石をお借りしているのですが、やはりその時の画像が残っていません。仙台ではこのあとだったと記憶していますが、宮城教育大学の増田孝一郎先生に案内していただいて竜ノ口層の化石を採取しに行ったこともあります。学界の重鎮から1対1で直接現地で説明を受ける経験ができたことは最高の幸福でした。

戸隠では学芸員の田辺さんにやはり川まで連れて行ってもらい化石の採取を試みましたが、展示に耐えるようなものではなかったので館にあったものの中からいくつかを寄贈していただきました。戸隠にはまだ古い建物だった時に一度行ったことがあります。ヌマタネズミイルカ発見者の山下茂先生がご存命だった時、沼田化石研究会の視察ということで二人で行ったと思います。それも全く写真が残っていないなんて本当に悲劇です。そして戸隠とはその後もお付き合いがあり、新館に移る時にトガクシダイカイギュウ復元レプリカを作らせていただきました。今も展示室でゾウの化石と並んでいるはずです。